「著作権のひろば」管理者から  学生のみなさまへ

  このたび、当サイト内の著作物を学生の皆様が宿題や卒論等に複製することを禁止することとしました。もちろん嫌がらせのつもりではありません。皆様に著作権のことを真剣に考えていただきたいと思ったからです。当初は学生の皆様に自由にご利用いただくことが皆様のためになると考えておりました。しかし最近、当サイトの情報を使わせてほしいという学生の方からの問い合わせが増えておりまして、その問い合わせのほとんどが、どの部分をどのように使うのかを明示してくれませんし、明示してくださった場合でも、その使用した対象の多くが、このサイト内の情報の中で特に著作権の基礎に関する解説部分であるケースが相当数含まれており、そのほかのケースでは、私が「引用の範囲でご使用ください」と回答したところ「引用について教えてください」という返事が返ってきたことさえありました。著作権の基本を理解していない人が、当サイトの情報を引用できるはずがありません。当サイトでは、膨大な著作権に関する情報のうち、最優先で重要となりそうなほんのひとにぎりの部分を簡略化して説明しているわけですが、それをきちんと理解しないで軽々しく転載されてしまうと、私が皆様に望んでいる「著作権について考える」ということが、このサイトの存在によってかえっておろそかになってしまうことに気がつきました。著作権について真剣に勉強した方ならば、私が言いたいことをきっと理解してくださるでしょうし、このサイトを著作権法または著作権ルールに従って柔軟に判断し、複製や引用をしてくれるはずだと思いますので、ここで思い切って一律に複製禁止とさせていただきました。私は一切の利用がダメであるとは思っていませんが、努力もせず、きちんと理解をしていない人に対しては一切引用を認めません。著作権をきちんと理解した人ならば、私の意図がわかってくださると思いますし、このサイト内の著作物を引用したり転載する方法もわかるでしょう。わからない方は残念ですがあきらめてください。では今後とも「著作権のひろば」をよろしくお願いします。

 

 

2004.7.9

 

 

余談

 

当初は「著作権法にもとづいて禁止します」という表現を使っておりましたが、どうも大人気ない気がしました。もうひとつ気になったのは、著作権は財産権であるにも関わらず、学生さんが卒論で複製することを禁止しても著作権者の経済的損失との間に因果関係が生まれないため、つじつまが合わないと思いました。そこで、「著作権法にもとづいて」という表現をカットしました。そもそも学生が卒論に不当な複製を行うことは、法律でどうこう言う問題ではなく、学業を行う者の常識として絶対に許されるものではないわけですから、権力の行使によってこれを防止するのは妥当ではなく、むしろ学校や社会全体のモラルの問題として扱うべきであると思いました。つまり、ここで私が言うところの「禁止」は、私がそうして欲しいと宣言しただけのことで、法律的にどうこうという意味ではございません。 以上です。

 

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